車いすテニスの上地結衣選手に学んだ5つの考え方。

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先日、私の地元西宮にて、たまったま上地結衣さんの講演がありました。

「上地結衣さん」ってご存知ですか?

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以下、Wikipediaより抜粋。

上地結衣(かみじゆい)

兵庫県明石市出身。明石市立明石商業高等学校卒業。

先天性の潜在性二分脊椎症で、元々は装具をつけて歩くことはできていたが、成長とともに歩行困難になる。

小学校4年の終わり頃から車いすバスケットボールを始め、そのメンバーの紹介により、11歳から車いすテニスを始める。

14歳の時、史上最年少で日本ランキング1位となった。

2008年全日本選抜車いすテニス選手権大会で初優勝し、それ以降6連覇中。また、ピースカップでも、2008年にシングルスで初優勝しており、2011年からは3連覇中。

2012年、高校3年でロンドンパラリンピック日本代表として参加し、シングルス・ダブルス(パートナーは堂森佳南子)ともにベスト8入賞した。それまでは大会後にテニスを辞めるつもりだったが、パラリンピックという世界最高峰の舞台に立ったことでテニスプレーヤーとして生きていくことを決断した。

2013年マスターズシングルスで、オランダ人選手以外では初となる優勝。男子シングルスの国枝慎吾と史上初の日本人男女優勝であった。

2014年全豪オープンダブルスでグランドスラム初優勝。全仏オープンではシングルス・ダブルス優勝。ウィンブルドン(ダブルスのみ開催)でダブルス優勝。グランドスラム3大会連続優勝を果たした(ダブルスのパートナーは、いずれもジョーダン・ホワイリーである)。全米オープン(ニューヨーク)でもシングルス・ダブルスで優勝し、ダブルスで年間グランドスラムを達成。

2015年全豪オープンダブルスで2連覇を果たしたが、全仏オープンシングルスは準決勝でアニーク・ファン・クートの前に敗れた。全仏ダブルスは決勝で敗れグランドスラムダブルス連続優勝は5でストップした。

・・・講演中に御本人から聞いた内容を付け加えておくと、テニスを始めたのは「姉」が始めたためであり、全日本選抜車いすテニス選手権大会は、先週も優勝して8連覇達成!

もはや国内敵なし。

2016年のリオデジャネイロでのパラリンピックでは金メダル候補なのです!!

ちなみに、、、、

私は講演を聴くというのはあんまり好きじゃない(というか意味がないもの)だと考えています。

でも今回は興味のある方だったので即申し込みました。

講演があることをどこで知ったかというと、神戸新聞で募集されてました。

無料だったし予定も調整できて出席できたし、たまたま記事を発見でき、本当にラッキーでした。

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↑実際に使用している競技用車いす。

講演中は写真不可だったので、上記写真のみ。

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写真はhttp://avex-athlete.jp/report/yui-kamiji/より

彼女は若干21歳の女の子なのですが、しっかり自分の頭で考え、自分の意見を発することができる、本当に素敵な人間性の持ち主でした!

既に英語で日常会話ができ、フランス語と韓国語は勉強中。

1年のうち半年は海外を転戦しており、移動や宿泊手配は昔から全て自分。

他、様々なことに興味津々でストイックで元気溢れる彼女。

アスリートとして、1人の人間として、考え方や生き方が「素敵だな!尊敬できるな!」と感じましたので、5つシェアしたいと思います。

1)自分がどういう状況か、自分自身で把握する

これは、質疑応答で出た「緊張やプレッシャーに打ち勝つためにどうしてますか?」という質問に対しての答えです。

要は「自分が今緊張しているな」と、自分自身で把握することがまず大事、ということですね。

どんな場面でも自分の状況(心技体の状況)を把握できていれば、浮き足立つことも少ないですよね。

緊張する場面なんてテニス以外でもいろいろとありますし、テニスで学んで他に応用することもできると思います。

2)自分がどういう場面で緊張するのかを把握する

さきほどの質問にも関連しますが、試合を振り返る際に、「どういうポイントの時、あるいはどんなショットを打とうとした時に緊張したか」などを細かく分析しているとのこと。

簡単に「あの場面緊張したな〜」というのは簡単ですが、もう少し深堀りして、緊張の原因となるものを見つけないと、次回同じような場面でいちかばちかになってしまいます。

そういった場面を「常にクリアできるようになること=成長」でしょうし、キチンと分析することは必要です。

そうすれば、勝つべくして勝つことができ、運任せじゃなく狙って打ってキチンと入れれるようになりますよね。

3)凄まじく負けず嫌いである

アスリートなるもの、「負けず嫌い」という能力としては必須だと思います。

彼女は、「女子はもちろん、国枝選手にも負けたくない」とおっしゃってました。

そのように、はっきり自分のことを「負けず嫌いだ」と周りに言えることって、それも1つの能力なのではないしょうか。

「言霊」ではないですが、言葉に出すことで、より「負けたくない」と思うものですから。

ただ、「負けず嫌い」だからといって、相手を陥れたりけなしたりすることはお角違いです。

負けても相手を讃えることができる能力も必須ですよね。

4)他人と比べない

今でこそ、彼女自身障害があって歩けないということを気にする割合は少ないようですが、昔はやはり「なんで私だけなんだろう」ということはよく考えたとのことです。

「私だけ」という考え方は、他人と比べてるから出てくるんですよね。

人がどうこう、というのではなく、「自分自身がどうなのか」ということにフォーカスした方が良い。

自分が変えれるのは自分だけですからね。

言葉は違いますがそういう意味のことをおっしゃってました。

5)寄り添うことの大切さ

先ほどの「なんで私だけなんだろう」と昔悩んでいた話ともつながるのですが、彼女自身、そうした時期を乗り越えれたのは家族の支えがあったことを挙げてらっしゃいました。

家族の支えとはいっても、どうこう言われたのではなく「何も言われなかった」ということが「逆にありがたかった」とのこと。

障害があるからといって、特別扱いもされなかったとのことです。

彼女自身が話をしたくなったタイミングで話し、そのときは傾聴してくれたりアドバイスなどをしてもらったとのことです。

彼女がしてもらったのは、いわゆる「寄り添う」ということだと思います。

これをするのはなかなか難しいことなのですが、できるかどうかは「過去に寄り添ってもらった経験があるかどうか」というのが、私は重要な気がします。

そういう経験も、次の代に次の代に伝えていくことが、大事なのだと思います。

テニスだけじゃなく、様々なことに興味津々でストイックな彼女。

私は国枝選手も相当好きなのですが、上地結衣さんも本当に素敵な方で好きになりました。

ぜひ皆さんも応援してあげてください!

最後に2015年8月30日に情熱大陸の放送を。


情熱大陸 |車いすテニス選手・上地結衣(2015年08月30日… 投稿者 dialymotionjapan

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