うめきたガーデン開発で思い出した、「あなたは何をやっていますか?」という話

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うめきたガーデン開発のお手伝いをしました。

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この街づくりに関して、ある話を思い出しました。

あなたは何を作っていますか?

旅人が広場でレンガを積んでいる職人たちにたずねました。

「そこで何をやっているのですか?」と尋ねると、

職人A:見ての通り、レンガを積んでいるんだ。

職人B:大きな建物を作っているんだ。

職人C:歴史に残る立派な大聖堂を作っているんだ。

職人D:みんなが集まって幸せな気持ちになれる場所を作っているんだ。

4人の職人は同じ「レンガを積む」という行為を、違ったレベルで捉えています。

◆Aは、命じられたままにさせられている作業のレベル。
何も考えておらず、働く目的・動機は報酬のためです。
辛い労働だが食べるために日々耐えています。

◆Bは、Aよりは今やっている作業とプロジェクト全体の目的との関係が多少分かっているようですが、目的や動機はAとあまり変わりません。

◆Cは、仕事を業績と捉えて、より大きな仕事を任せてもらえるようにがんばっています。
働く目的・動機は自己の向上、スキル、年収、地位、評価、キャリアなどの上昇です。

◆Dはこの仕事に社会的意義を見出しています。
あるいは、その仕事(その作業)が好きで好きでたまらない人です。
誰のどんな役に立っているのかを明確に言語化しています。
今作っているものはたまたま教会だったけれど、どんな仕事をしていてもその意義・意味・価値を他者とのかかわりの中で捉えることができる人です。
仕事を人生全体の中で位置づけて、使命感とか志、ビジョンをもって働ける人でもあります。

______ここまで↑↑_______

この話は、今から9年前以上前に初めて聞きました。

場所は、私が前に働いていた会社の入社式です。

この話自体とても有名らしいですが、そこの社長さんが仰っていましたね。

「なるほど!」と納得し、今でもよく覚えていたのでご紹介しました。

※通常3人パターンが多いようですが、今回は4人パターンで書いてます。

このレンガを積んでいる話は、いろいろな解釈が可能です。

また、A〜Dの職人の考え方は”どれが正しいというのもありません”。

ただ、「同じ仕事でも、やってる人がその仕事をどう捉えているかが全く違う」という部分は面白いですね。

AとDで、”やらされてる感”はどっちが上にみえるでしょうか?

たぶん、ほとんどの方はAだと言うでしょう。

また、Aの人がやってる理由なら、他の仕事でも代替えは可能です。

ただ、Dの人に関しては他の仕事で簡単に代替えできるわけではなさそうですよね。

その違いは、とてもとても大きな違いです。

大事な基準として、これらは客観的な現実ではなく、その人の主観的な意識の問題です。

周りの人には、その人がその仕事に関してどう考えているかは分かりませんから。

「あんな仕事の何が楽しいんだ?」とあなたが見ていても、やってる当人はとても楽しく、あなたには見えないやりがいや大きなビジョンを持ってやってるケースもあるということですね。

とにもかくにも、たまには今自分がやっている仕事について、自分自身で考えてみることも良いかもしれませんね。

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