ディズニーの入場料が値上がりしたニュースが話題になっていますね。
東京ディズニーランド&シー、3年連続で値上げ 運営会社は何と説明?
タイトルにありますが、私はディズニーに行ったことがないんです。
厳密にいうと、2歳ぐらいの時に家族で行ったらしいですが全く覚えてませんw
とはいえ、そんな私でもディズニーの経営やマーケティングには、たくさん学ぶところがあるんですね〜。
まず、これまでの入場料は?
1983年/3,900円
1985年/4,200円
1989年/4,400円
1992年/4,800円
1996年/5,100円
1997年/5,200円
2001年/5,500円
2006年/5,800円
2011年/6,200円
2014年/6,400円
2015年/6,900円
2016年/7,400円(NEW!)
ここ30年で倍近くになってますね。
じゃあ入場者数は?(2005年から)
画像は日経ビジネスより。
値上げをしても、入場者数はほとんど変わっていません。
ということは、そのまま売り上げ増につながってるわけですね〜。
ディズニーの何がそんなにすごいのか?
なによりも「CS(顧客満足度)の高さ」が素晴らしいんですよね。
すべてのお客様に対して、入場してから退場までの間に何かしらの「感動」を与え、「また来たいな」と思ってもらう。
これが全従業員に徹底されていて、且つ継続されているわけです。
「人を感動させる」って言うのは簡単です。
ですが、実際にやるのは非常に難しいですよ、ほんとに。
しかもこの規模の大きさなら余計です。
さらに、顧客も千差万別ですから感動ポイントも違いますし、多様な仕掛けが必要になるわけです。
さらにさらに、顧客は何度も来ていますから段々と慣れてしまい、マンネリ化も起きやすいでしょう。
しかしマンネリ化させず、それを何年も継続しているディズニーは本当に素晴らしいですね。
・・・偉そうに書いてますが、私行ったことないんですけどw
そんなディズニーも入場者数が減少
ただ、2015年は入場者数が減少したということでニュースになりました。
東京ディズニー、「混み過ぎ」で客離れ? 上期減収減益、値上げよりも顧客満足の低下懸念
私がオリエンタルランドの社長なら、私も今回のように入場料を値上げすると思います。
混みすぎるのはスペース拡充で多少解決できる部分もあるとは思いますが、それもすぐ限界が来るでしょう。
拡充にはコストもかかるでしょうし、即実行というのはなんとも。
一番手っ取り早いのは、今回のように「値上げをすること」です。
値上げは「入場者を選別する」ということです。
今回、入場料が7,400円に値上げとなって「うわ〜高いな〜」って感じた方もいると思います。
夢の国といっても結局は商売でありビジネスですから、高くて行けないっていう人たちは、そもそもオリエンタルランドがターゲットとするお客様ではないわけですね。
「夢の国なのに」とかなんとか言って批判ばかり言ってる方は話にならんわけですね。
パレートの法則
この法則はいろいろなところで活用できるのですが、その1つの考え方として、
全売上の8割は全顧客のうちの2割が生み出している
と言われています。
オリエンタルランドの場合はここまで極端ではないでしょうが、コアなファンは非常に多いですよね。
そういうコアな顧客を離さないために実施したのが、入場料の値上げなんです。
コアな顧客が売上に大きく貢献していることは間違いないでしょうが、そんなファンが混雑を理由に来なくなってしまったらどうでしょう?
売上ダウンは必死ですね。
値上げをした場合、そういうコアな顧客はどうするでしょう?
値上げされても来ますよね。きっと。
そして値上げされた場合、
ディズニーに対して思いの弱い顧客は来ない=混雑が軽減
という流れになります。
入場者数が減っても、入場料が上がってるので売上は維持できるわけです。
ディズニーといえども、キャパはある程度決まっています。
ですから売上と満足度のそれぞれが一番最大となる部分を見極めて運営していかなきゃダメなんですよね。
人気が出るのはもちろん良いことなのですが、人気出すぎても問題はいろいろとありますね。
嬉しい悲鳴というやつでしょうが、人気者は辛いもんですね。
この人気、いつまで続くのやら。
ディズニーの本、オススメですよん。
スタバのも面白いです。