もう一つ面白い研究結果があったので抜粋します。
【研究背景】
ワールドカップで日本全国が盛り上がったのは記憶に新しく、最近では野球のドラフトが大きく取り上げられ、 世間を賑わせた。
スポーツニュースでは連日サッカーや野球の試合結果や選手の移籍情報等を取り上げ、サッカ ーや野球は、「みるスポーツ」として確立されていることが伺える。
一方テニスはどうだろうか。
観戦者数だけでいえばテニスはサッカーよりも多く、野球と比べてもさほど引けを取らないが、残りの2競技と比べて競技人口に対する観戦者の割合が少ない。
テニスは「する」スポーツとしては確立しているものの、「みる」スポーツとしてはまだまだ確立されていないことがわかる。
テニスをしている人のうち、試合を観戦する人と、観戦 しない人の間にはどのような違いがあるのだろうか。
両者を調査、分析し、比較することで、両者の特性を割り 出し、競技者でありながら観戦に行かない人への良いアプローチ方法が見つかるのではないかと考える。
テニスの観客動員数を増やし、「する」スポーツとしてだけで なく、「みる」スポーツとしても確立させていくことで、 更なるテニスの普及に繋げていきたい。
【研究目的】
テニス競技者のうち、テニスの試合を観戦する人と、しない人をそれぞれ調査、分析し、比較することで、両者の特性を割り出す。
さらに、後者を観戦者として取り込むにためは何が必要なのかを探り、提案する。
【研究方法】
- Aテニススクール
- Bテニススクール
の 2 つのテニススクールに通う16 歳以上の生徒を対象に東レ・パン・ パシフィック・オープン・テニストーナメント、ニッケ 全日本選手権、楽天オープンの 3 大会の観戦経験についてのアンケート調査を実施し、統計ソフト SPSSを用いて分析を行った。
上記 2 つのテニススクールを調査対象として選択した理由は、
- A テニススクールは都心のデパー トの屋上
- B テニススクールは郊外の閑静な住宅街の中
にある。
異なる環境にあるテニススクールを選択することによって、テニス環境の異なる両対象の比較を可能とするためである。
【研究結果】
テニス歴、プレー頻度、プレー動機、接触する情報と、会場における観戦経験の関係に有意な差がみられた。
プレー動機は、
- 「友人、仲間との交流のため」
- 「好きだから」
の 2 項目。
接触する情報は、
- テレビ(試合中継、録画)
- インターネット(大会 HP)
- 新聞
の3項目において、有意な差がみられた。
【考察】
テニス歴と観戦経験、プレー頻度と観戦経験の関係にみられた有意な差については、テニス歴が長くなるほど、 触れる情報の量や種類、知り合う人の数が増えるために、 観戦に行くきっかけが増えるためと考えられる。
プレー動機と観戦経験の関係に見られた有意な差については、 テニスを目的としてだけでなく、目標達成のためのツールとしても見られるようになり、「する」スポーツとしてだけでなく、「みる」スポーツとしても楽しめるようになるためであると考えられる。
接触する情報と観戦経験の関係に見られた有意な差については、観戦する人は、大会の情報のみを掲載した情報媒体を利用しているためであると考えられる。
【結論】
テニス観戦者の特性として、
- 「テニス歴が長い」
- 「テニスを週 2 回以上行っている」
- 「プレー動機が、テニスそのものが目的ではなく、テニスを目標達成のツールととらえている」
- 「試合に関する情報を中心に掲載している情報媒体を通してテニスに関する情報を得ている」
の 4 点。
テニス非観戦者の特性として、
- 「テニス歴が短い」
- 「テニス実施頻度が週 1 回以下である」
- 「テニスを目標達成のツールとしてとらえるプレー動機にはあてはまらない」
- 「試合に関する情報を中心に掲載している情報媒体を通してテニスに関する情報を得ていない」
の 4 点があげられることがわかった。
テニス非観戦者をテニスの観戦へと取り込むためには、テニス歴が短く、テニスを頻繁にやらない人をターゲットとした情報提供を、テニスに関する情報を幅広く掲載する情報媒体を通して配信していくことが有効であると考えられる。
___ここから自分の考え____
前半のくだりは前に私が書いた記事と同じような内容ですね。
考察にある観戦に行くきっかけというのも、私が立てた仮説とほぼ同じでした。
要は大会情報報を掴むきっかけが少ないということです。
そして、テニスを観て楽しむ・楽しいと思える人になるには「ある程度向上心が必要」ということも言えると思います。
ただ、ここについては改善の余地は多いにあると思います。
野球やサッカーのルールが分からなくても観戦に行く女の子は多いですよね?
競技以外の観戦に呼び込むポイント(お酒を飲める・騒げる・外で気持ち良い・手軽に行ける・選手がカッコイイなど)があるからだと思われます。
SNS受けする何かがあると言っても良いかもしれないですね。
これまで長い歴史がある既存の概念を抜きにして、そういう呼び込みポイントをいろいろと編み出していきたいと思います。
とりあえずイロイロやってみる。
それが大事です。
ってことで皆さん、いろいろ参戦してくださいね〜(°∀°)笑”
7/17 第1回ChainCUP
@和歌山県かわべ町
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8/13 WIN-WINCUP’16 summer
@兵庫県三木市吉川総合公園
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9/24 第2回ChainCUP
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