これからのテニスを変えるか!?スポーツビジネスとしてのIPTL。

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錦織圭も参戦!世界規模のテニス大会「Coca-Cola IPTL」が12月に日本では初開催!

男子プロテニスのダブルスの名手である、インドの英雄マヘシュ・ブパシが2014年に創設した、今テニス界で注目を集めている「Coca-Cola IPTL」という大会。

2年目を迎える今年は、日本チームも初参戦!!

リーダーはもちろん錦織圭選手です!

そして第一戦は、なんとなんと神戸で開催されます!!!

有明コロシアムじゃないのは驚きました!

まさか神戸とは!!

利便性の問題でしょうかね?

前週にドリームマッチが有明で開催されるので場所をズラしたんでしょうか??

まぁなんでもいいです。

私は兵庫在住でありがたいですから(笑)

出場予定選手

フェデラー・ジョコビッチ・ナダルというマレー以外のBIG4を筆頭に、その他トッププロも多数参戦します。

とはいえ、日本に来るかは別の話で、5カ国で開催されるのでどれかには出場する形です。

日本チームにはシャラポワ選手も加入!

そしてなによりも、引退したサフィンやモヤも参戦するんですね!!

というのも、IPTLには「レジェンド枠」というのがあります。

これは引退選手が各チーム1人ずつ参加するんですね。

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※マークがレジェンド枠です。

個人的に私はサフィンが大好きだったので嬉しすぎます!!


↑現在政治家になってるというサフィン選手

あの荒くれ者が政治家とは・・(笑)

プロテニス大会の難しさ

プロテニスの大会というのは、「選手」も「運営する側」も「それを放送する側」も非常に難しい。

というのも、「テニスの試合にはタイム制限がない」というのが一番の理由です。

①→1試合目以外の場合、それ以降の試合開始時間がはっきり読めない。

②→インドアじゃない場合、雨で開始時間がズレたり、中止になる可能性もある。

③→試合が無事開催されても、タイム制限がないため、長い試合になる可能性があり、後ろに控える試合の開始時間がどんどん遅れていく可能性がある。

④→③の理由のため、TVなどで生放送しようにも、枠を抑えるのが難しい。

1セットマッチならせいぜい30〜60分の差でしょう。

しかし、テニスの4大大会と呼ばれる「グランドスラム大会」の、男子の試合は5セットマッチです。

1時間ちょっとで終わるケースもあれば、3〜4時間の熱戦になるのもザラです。

「5セットは長い!」という意見も、前々から選手の間でもたしかに出ています。

私も、IPTLのルールとは少し違いますが、タイムマッチの団体戦を2011年に開催したことがあります。

ですが、参加者からは「普通のルールでしたい」という意見が多く、正直不評でした(笑)

運営サイドは非常にやりやすかったんですけどね。

「試合の開始時間も終了時間も読みにくすぎる」

これがテニスの良いところであり、悪いところでもあり、難しいところだと考えています。

IPTLはそういった「リスク」を減らしつつ「面白さ」に変換している!

IPTLは、試合が長くなりがちなテニスを、スピーディーかつ、より面白く観せる工夫がされています。

インドア開催は当たり前で、時間に関する問題点も特別ルールにより軽減しています。

特別フォーマットとルールの中で、選手たちはチーム単位で戦い、各選手の成績がチームスコアにカウントされて勝敗を決め、開催国全ラウンドを通して、優勝を争います。

個人的には、ブパシ選手が「今後、テニスのルール改正をしようとしてるのかな?」と思いました。

インド出身で頭良さそうですしね(笑)

そんな大会形式&ルールは下記のとおり。

下記以外は通常のテニスのルールです。

◆大会形式

1試合6ゲーム先取の5セットマッチ。
各セットは、
①男子シングルス
②女子シングルス
③男子ダブルス
④混合ダブルス
⑤男子レジェンドシングルス
を、1セットずつ実施。(順番は試合によって異なる)
試合の勝敗は5セット間で獲得したゲーム数の合計で決定する。

◆大会ルール

「シュートアウト」

ゲームカウント5-5の際、タイブレークの代わりに、5分間でより多くポイントを取った選手がセットを取るルールを採用。

5分間のシュートアウト終了時に同点の場合は、次のポイントを取った選手がセットを制す。

「スーパー・シュートアウト」
IPTLでは、5セットでより多くのゲームを獲得したチームが勝利する。
5セット終了時に獲得ゲーム数が並んだ場合はスーパー・シュートアウトを行う。
シュートアウト同様に、7分間でより多くのポイントを獲得したチームが試合を制す。
「ショット・クロック」
試合を円滑に進めるように、サービス間に20秒のリミットが設定されている。
20秒以内にサービスを打たないと、相手選手に1ポイントが入る。
またセット間のタイムリミットは3分間に設定されている。
「パワー・ポイント」
セットごとに一度だけ、パワー・ポイントという権利を行使できる。
サービス・レシーブの際に、行使したプレーヤーがポイントを獲得すると倍になる。

このようなルールです。

どう思いますでしょうか?

テニスをされてる方にとっては、「なんだそれ!?」「なんか急かされるな!」という気持ちもあるかもしれませんが、全員同じルールですからね。

1つ挙げるなら、体力よりも「ココ一番での勝負強さや武器を持ってる人間が強い」という感覚はありますけど。

仮にこのルールが成功すれば、1つのカタチとなって定着する可能性もありますし、現に前回大会は非常に盛り上がった模様です。

去年開催された第1回IPTL大会の動画まとめはコチラ↓
【動画集】2014年インド発、アジアに世界トップが集うテニス団体戦「Coca-Cola IPTL」

ダイヤモンドVIP席の存在

特別ルールもそうですが、今回注目すべき点がもう1つあります。

それは、1席1日10万円というダイヤモンドVIP席です。

これからのライブビジネスやスポーツビジネスでは、こういった超ウルトラ VIP席で如何に利益を上げるかということが重要だと思います。

また、先行販売とかなんとかじゃなく、すべてオークション制でチケットを販売すれば良いと思います。

まぁ、全てではなくても一部の特等席だけでも良いと思いますが。

10月に有明コロシアムで行われた楽天オープンでは、「プレミアムホスピタリティシート」という席がありましたね。

この楽天オープンで販売した席で、1席あたり41,000円です。

「高いな〜」と感じる人間は相手にしてません。

このチケット代でも買う人はいるわけで、値段に見合う付加価値(選手に会える、選手のグッズをもらえる、非売品グッズをもらえる、ゆったりと豪華が料理を食べながら観戦できるなど)を如何に提供するか、ですね。

これからのライブビジネスやスポーツビジネスでは、こういった超ウルトラ VIP席で如何に利益を上げるかということが重要だと思います。富裕層向けにこういった席を作りつつ、愛好家向けに通常チケットもきっちり販売する。

これが大事ですよね。

肝心の、チケットの売れ行きはどうなのかというと、
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この通り、ほぼ売り切れです。

これは3日通しチケットの状況(11月26日正午時点)ですが、1日券の方も、ほぼ同じような状況ですね。

チケットや参加費がどんなに高くても、「如何に付加価値を付けるか」

これを考えるのがスポーツビジネスであり、難しいところであり、それがまた面白いところなんですね。

ちなみに、私は12月3日(木)に観戦しに行きます。

ほんと楽しみです。

観戦の記事は、また書きます。

また、観戦しにいった方々の感想なども、よろしければ教えて頂ければ幸いです。

試合以外の施設のことなどでもなんでも結構です。

よろしくお願い致します。

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