15)ラオスに餓死者や物乞いがいないワケ

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7日目(2016年5月2日)12:30
@ラオスのヴィエンチャン

前記事に引き続き、ヴィエンチャン散策。

昼食へ

今日の夕方の航空便でルアンパバーンへ移動します。

お腹も減ったので昼食を食べます。

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地元民が食べるようなお店へ。

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私は嫌いなものは基本ないですが、このキュウリ(?)だかウリだかが少し苦手でした。

チャーハンはとっても美味。

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生春巻き。

みんなで分けつついろいろ食べます。

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これはバインセオというベトナム料理に似てます。

というかバインセオなのかな?

外パリパリで中には野菜がぎっしり。

ラオス料理に必ず付いてくるもの

この青野菜というかその辺の野草というかなんなのこれ?

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どこのお店に入っても、料理と一緒に山盛り出てきます。

そのままむしゃむしゃ食べるのは、まぁまぁサバイバル体験豊富な私でも少し苦手。

もちろんドレッシングなんてものはここにはありません。

貴重な青野菜なので、料理と一緒に食べるのが吉かと。

まぁ、残しても良いのだけども。

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これはドクダミの葉。

一緒に行った友人が大学院の農学部出身であり、葉っぱ見て種類が分かる博識ぶりでした。

それにしても青臭さが半端ないよコレ。

寺巡りをしつつ空港へ

日差しがクソきつい中、散歩がてらに歩いて戻ります。

荷物はゲストハウスに預けてます。

基本的に預かりサービスはある模様。

(私が1ヶ月の間に泊まったところは全てあり)

宿泊者による評価システム(agodaやexpedia、Airbnbなど)に登録しているところも多く、

今後のお客さんの数に影響が出るため、

そういう預かりサービスもまぁ信用できますね。

そもそも、ラオスではあまりボッタクリはないみたい。

平和な国民性なんでしょうね。

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各自ポーズw

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えらい油断しちゃったような仏様。

福耳具合がハンパない。

ちくびたってます。

そういえば、東南アジアといえば物乞いなどが多いイメージでした。

でも、ラオスに限ってはこれまで全くない。

「なんでなんだろう?」

ということで、調べてみました。

ラオスのお寺は寄付・お布施によるもの

ラオスでは、日本では未熟(と私は思ってる)な寄付文化がかなり根付いています。

寄付といっても昔は税額控除(税金優遇)されてたんですけどね。

社会派ブロガーちきりんさんのラオス滞在記より抜粋したり引用しながら書きます。

(ちきりんさんのブログを知らない方は、面白いのでオススメです)

お寺は必ず多くの人の寄付で作ります。お金持ちがひとりでお金を出して作っても御利益はないと言われています。お寺は誰にも独占できない。みんなのものだから。

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寺院もそうですが、仏像などもほとんどが寄付。

納めてみんなで拝むことを良しとする考え方が広まってるようです。

個人で仏像を手に入れても、家に置いておくと不幸が起きるものとされ、お寺に持っていくのが良しとされています。

法律で”仏像は納めること!”と決めてしまうよりも、よっぽどエコで無駄もない素晴らしい考え方ですね。

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よく見ると仏様がいますね。

以下、総務省大臣官房企画課の資料より抜粋

平成18年なのでだいぶ古いですが、この辺の考えは変わってなさそうですので掲載。

ラオス国民のほとんどは、仏教(上座部仏教)を信仰している。

仏教はラオス人民民主共和国の成立と同時に特別な保護を受けなくなったが、19 世紀末まで続いたラーンサーン 王朝においては国教とされるなど、現在でもラオス社会に大きな影響を及ぼしている。

前近代的な濃密な農村共同体が現在でも基本的な社会単位として機能していることもあり、ラオス国民は一般的に政府に対して福祉サービスをあまり望んでないとされている。

代わって、ラオスにおいて福祉を担うのは寺院を中心とした仏教であり、さらに寺院は農村コ ミュニティーのセンターとしていわば中世欧州の教会のような役割を果たしている。

寺院では貧困層に対する食事の提供や外国語学習も含めた土・日曜学校が開催されており、地域の福祉・コミュニティセンターとしての機能が付随されているとされる。

そのため、低所得地域の農家の子供の一部はラオス軍に入隊するか、又は僧侶になるという選択 肢が一般的である。

また、ある地域において住民が舗装道路を通したいと思った場合、住民達は地域内の寺院でチャリティーのお祭りを開催し、当該地域外からも含めた参加者から寄付を集める。

仮に必要とされる予算の 50%を集めることができた場合、残りの 50%に ついては政府が予算を組み、事業が行われるような仕組みとなっている。

僧侶の毎朝の托鉢に代表されるように、ラオス人の多くは寺院に寄付を行うが、現在は寺院への寄付は税控除の対象外である。

しかし、福祉や教育に還元されない納税よりも、地域の福祉向上に役立つ寺院への寄付を選択するのは、当然の行動ともいえる。

そのため、 ラオス人民革命党も仏教との関係を意識しており、党の理念・思想と仏教の思想が一致すると明言し、党の勢力拡大策として寺院を利用している側面もある。

要は、地域の受け皿として寺院が存在しており、寺院があれば、とりあえず餓えて死んじゃったり教育が受けられなかったりなどということもないわけです。

だから、納税して国にいろいろやってもらうことを願うよりも、人々は寺院を守っていくことに重きを置くんですね〜。

政府も公には保護したりなどはしてないようですが、たぶん仏教を大事にするような方向性で民衆をコントロールしてる気はします。

日本の場合はどうか?

納税はするが、政策や税金の運用などについては文句いう人多いです。

(ま、私も文句言いたい派ですが)

国に頼る必要があるのか?

一部では頼らざるを得ない部分もあるでしょうが、できることは自分たちで仕組みを作ってどんどんやっていけば良いと思います。

でもやろうとする人は一部。

そりゃ世の中良くならないですよね。

過去記事:自分で税金の使い道を決める時代

http://murakamisuguru.com/2015/12/18/01-10/

でも書きましたが、自分の頭で考えて税金の使い道決めることって大事です。

私は、脱税するために独立するわけでも、NPO活動を行うわけでもないです。

社会に必要だと思う仕組みやサービスを作るため、より良い社会、楽しい社会を作るためにやるんです。

国がやらないなら自分でやらなきゃ誰もやらないですしね。

そのために同じように考える人を巻き込んでいく必要はありますね。

あ、長くなりました。

では日記の続きを。

ワットホーパケオ

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現在は博物館的な存在で、

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ここには、国内各地から仏教国ラオスが誇る仏像が集まります。

改修中で入れず。

ワットシーサケット

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1800年代初頭に建てられた寺院。

ビエンチャンでは最古の寺院として有名。

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ラオスのポストは白いのかな?

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ここは回廊が有名なのですが、

周りには仏像仏像仏像のオンパレード。

寺院もそうですが、遠くから見ると綺麗な金色をしているものの、近づくと意外と錆びれてます。

それも行ったから分かること。

ちなみに修繕も寄付。

寄付が集まらない場合は、見た目が悪いので黄色に塗ったりするんだって。

金は高価だから、見た目悪いままもアレなので黄色に塗るってことね。

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ラオスでは珍しい高めの建物。

なんの建物だったか忘れちゃったけど。

ルアンパバーンへ!

宿泊してたゲストハウスに置いた荷物を取り、トゥクトゥクでワットタイ空港へ!

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みんなで乗り込みます!

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使用するのはラオス国営空港

料金は1人約10,000円ってとこ。

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国営ですが、正直大きくはないです。

もともとヴィエンチャン〜ルアンパバーン間はバンで移動する予定でした。

ただ、道が険しいことによる事故もちょこっと(年に数回)あるようで、今回は念には念をということで飛行機での移動を採用しました。

ルアンパバーンの場所

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ヴィエンチャン(中央)の2つ上の☆マーク。

(ラオスの文字の左上)

距離にしてヴィエンチャンから約400km北。

1975年にパテート・ラオによる共産主義革命が終わるまではラオスの首都でした。

街全体が世界遺産にもなってます。

ではフライトへ。

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45分でサクッと着きます。

落ちないか、ちょっと不安。

7日目(2016年5月2日)16:30
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