簡単にいうなら”競争が始まる”ということ。
さまざまな島に渡った経験
私は自転車日本一周した時に様々な島へ行きました。
どこも素敵な良い島ばかりでした☆
橋で島に渡ったのは、
周防大島(山口県)
しまなみ海道の6島(愛媛&広島県)
古宇利島(沖縄県)
などで(小さい島は他にも色々)、
フェリーで島に渡ったのは、
八重山諸島(波照間など5島)
屋久島(鹿児島県)
利尻島(北海道)
など。
北海道入りもフェリーでしたね。
本州〜九州間はトンネル。
自転車は通行料20円。
非常に安くて便利でした。
私は田舎が淡路島(兵庫県)なので、
昔は甲子園フェリーで車ごと淡路島へ渡ったり。
島へ行くたびに思ったこと
毎回感じたのは、
「島暮らしは素敵だけど、やっぱり橋がないと経済発展は大変」
ってこと。
島の中だけで経済を回せるなら良いですが、
やはり足りないものも多いです。
じゃあ、
橋を架けることはメリットだけか?
そうでもないです。
「橋を架けてほしい」「都市部と行き来しやすい道路を作ってほしい」と言う島の住人が多かったりするみたいです。
でも実際には、作ったあとに自分たち(島の人、地方に住む人)の首を絞めるケースもあります。
例えば今まで島の中で働いてた優秀な人材が、橋を架けることで島の外へ流出してしまうかもしれません。
あるいは、外から変な輩が島の中に入って来やすくなり、治安が悪くなってしまうかもしれません。
1998年に明石海峡大橋ができたために、淡路島の甲子園フェリーが廃止されたりもしました。
必要性が無くなりますもんね。
さらに民宿・飲食店への打撃や、学校の統合再編、介護施設などへの打撃などが、橋を架けたあとに起こる問題として挙げられます。
あくまでも可能性です。
メリットもあれば、やはりデメリットもありますから。
私が偉い立場だったとして、どこかの島に橋を架けるか否かの判断する必要がある状況だった場合・・・
まずは、ある程度島内の経済が成熟しかかった状態かどうか。
且つ、それで「島の外の世界との競争に勝てる”ナニカ”がある島ならアリ」かな〜と勝手に考えています。
それは、橋を架けた途端に外海の荒波に放り出されるのと同じだからです。
外とつながっても耐えて生き抜く力があるかどうかってのが重要です。
日本での町おこし成功事例の1つ、島根県の隠岐にある海士町なんかは、橋は架かってませんが、外と勝負しつつもうまくやってますね。
この”島に橋を架けること理論”は、近年の流れである副業(複業・兼業)OKというのと同じじゃないかなとも思ってます。
外の世界(会社)とつなげることで、元々の会社が(人材流出などで)潰れてしまう可能性があります。
でもそれは結局、「しっかりやってる会社は残り、何か足りてない会社は淘汰される」ってことで、広い視点で見た場合には良いんでしょう。
リクルートやロート製薬、サイボウズやサイバーエージェントなど、ある程度の制約はかけているものの、副業OKにしているところは近年どんどん増えています。
そうすることが、良い人材が集まりやすくなるという考え方なんでしょうね。
そもそも論、就業時間以外になにしようがこっちの勝手でしょうと、私は思ってしまいますけどね(笑)
こういう島に橋を架ける理論は、日本の英語教育にも当てはまると考えてます。