待てない人たち

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ー以下、1月20日(水)神戸新聞夕刊《随想》より引用ー

「待つことは生きることではない」という意味の言葉が、加賀乙彦氏の『宣告』の中にあったと思う。

死刑確定囚にとって、死刑はいつ施行されるか分からない。自分の運命が、自分の手ではなく法務大臣の手に委ねられている。こういう人生はとても生きているとは言えない、というのである。

メールやラインを友達に送った後、すぐに返事が来ないと怒り出す人がいるが、彼らはちょっとこれに似ていないだろうか。

 「なぜ怒るのか?」

それは、無視されたと感じるからだろう。ではなぜそう感じるかと言えば、相手からの返事に、知らないうちに精神的に依存してしまっているからに他ならない。即ち、自分の人生の一部分を、相手の手の中に勝手に譲り渡しているのだ。だから返事が来ないと、自分の人生の一部が埋まらないように感じて落ち着かない。即ち「待つことは生きることではない」のである。

彼らはすぐに「どうして返事(レスポンス)してこないのか」と怒ってくる。挙げ句の果てに、こちらを仲間外れにする。しかし、即レス(即座のレスポンス)が絶対条件のやりとりなど、息苦しくてしょうがない。殆ど牢獄に近いと思う。

一日中、数分ごとにメールやラインをチェックしてビクビクしていなければならないような交友関係など、絶対に一生モノではない。そんな他人依存型の友人を抱えていてもしんどいだけなので、思い切って切ってしまった方がよいと思うがどうだろう。

待てない人間と付き合うと、自分も待てなくなる。しかし、本当に大切なのは、ずっと待っていてくれる友である。

吉村 萬壱

自分自身はすぐに返事を返せとは思わないですが、誰かと何かを計画してる際などは早めの返信を要求したりはしますね。。。。

気をつけなければ。。

「早く返事を返せ」などという狭い心理状態にはなりたくないもんですね。

「レスポンスは大事」などとビジネスシーンでもよく言われますが、全てにおいては無理ですので、うまくやっていきたいです。

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