大量生産、大量消費の時代が終焉し、シェアの時代だと言われるようになりました。
「モノが溢れているので、上手く活用しましょう」という流れですね。
この記事でも書きました↓
それと同時に、
資本主義経済→つながりの経済
になってきているのではと、個人的には考えています。
これは、
「コミュニティの中で消費が起きる」
ということです。
もう少し噛み砕くと、
「自分が知っているところで消費をする」
ということ。
自分との関係性が消費の動機
「人は知り合いから買う」ということは、単純なことなんですが忘れがちです。
知り合いというのは、
「自分とつながりのあるお店や会社を利用する」
ということ。
「利用する」って悪い意味ではないですよ(念のため)
たとえば、二つの店で、同じ商品を全く同じ値段で売っているとします。
- 店長も店員も全く知らない店
- 店長と親友くらいに仲の良い店
どっちで買うか? ということです。
普通の人なら、仲の良い店長の店で買うでしょう?
同じ距離で、同じ値段で、同じ商品で売っているなら、です。
世の中はそういうふうになっているんです。
前職でIT機器の営業をしていた時もそこは意識していました。
提案内容や価格やサポートで勝っていても、「コンタクト(いわゆる信頼・信用)」が競合他社に負けていると、商談をひっくり返される可能性があるんですよね。
逆も然りで、「コンタクト」があればこちらを選んで戴けることもありました。
こういうもんなんです。
それはチャリ旅が終わってから余計にそう思うようになりました。
基本的に今の私は、どうでもいいものに出費することはなくなりましたね。
経験や体験などのリターン(学び)がない限り、ただ消費することは基本的にやめました。
美容室のヘアスタイリストが友達なら、見ず知らずの美容室に行くよりも、友達の美容室にいく。
同じ価格の同じワインを買うのなら、見ず知らずの人がやっている酒屋より、親友がやっている酒屋で買う。
内装工事だって、建築工事だって、知り合いの会社に頼む。
もちろん、自分の求めてる内容に適してるか、価格的に許容範囲かどうか、ということも条件にはなりますけど、そういうもんです。
知り合いに頼むとややこしいことになったら嫌だ、という方もいるかもしれないですが、全体的でみると、同条件なら知り合いに頼む方が多いんじゃないでしょうか。
情報が溢れてる
なぜそんなことが起きてるかというと、今の世の中には情報が溢れすぎていてどれが正解かわかりにくくなっているためです。
また、製品や会社に個性が少なっていく、いわゆるコモディティ化(均質化)のため。
大企業であっても、もはや多様な事業をやるか、トンガッたことをやらなきゃ生き抜けない時代です。
銀行でもそうです。
そういう状況なので、人々は意識的にも無意識的にも「つながり」を求め、知っているところから消費するようになると考えています。
これからの商売は、多方面で「つながり」がキーワードになっていくと思います。
何度も言いますが、消費の動機が「関係性」になるということです。
だから、SNSでも、リアルでも関係性を深めていくことが大事ですね。
そうしないと、あなたのところで買ってくれていたお客さまも、他のつながったところで買うようになるかもしれないです。
また、情報が供給過多になっているので、発信しないと埋もれてしまいます。
ですので「発信すること」はやはり重要なのかなと考えて、日々やっています。
SNSでつながりやすくなっている
SNSがあることで、誰とでもつながりやすくなりました。
これは消費社会に大きな影響力をもつことになります。
SNS、特にFacebookは顔も見えて、実名でもあります。
だからその人の発信を見ていると、どういう人かがわかってきます。
私はよく発信してるので、「久しぶり感がない」とよく言われます。
でもそれは良いことだと考えてます。
距離が離れていないということですから。
だからといって、リアルに会うことを軽視してるわけでもありませんし。
サークルや企業、個人であっても、ポータルwebサイトを持つことが標準化していっています。
これも、「どのような会社か」という情報を、全く知らない人に対して事前に届けてあげるのに便利なのでそういう流れになっています。
Facebookやポータルwebサイトがあれば、つながる敷居が低くなりやすいということです。
プロフィール写真を個人の顔写真にしている人と、全く別の写真(動物や景色など)にしている人と、どちらが友達になりやすいでしょうか?
顔がわかっていて個人が特定できる人の方ですよね?
今は、マスメディアの情報より、友人や知人(もちろん人によりますが)の情報の方を信頼するという流れになっています。
これからますます、つながっている人や店、会社から買うという消費が増えていくでしょう。
つながることが、これから生きていくための大きな要素になってくるのだと思います。
つながりを、これからより一層大事にしていきたいと思います。